信頼できる塗装業者の見つけ方⑨
第664回外壁塗装講座
前回、見積書は材料(塗料)費と工事費が分けて記載されてある、「材工分離」の形式がおススメとお伝えしました。
今回は、使用する塗料の量がメーカー規定量になっているかをお伝えします。
使用する塗料の量(塗布量)は、明確に決まっていることをご存じでしょうか。塗料は、なんとなく厚く塗り重ねていけばいいというわけではありません。塗料の性能を十分に発揮するためには、各塗料メーカーが定めた量をきちんと塗り重ねる必要があるのです。しかしながら、塗装業者の中には、塗料の量を減らすことで見積額を安く提示しようとする心ない業者も存在しています。もちろん、塗料の量を減らせば価格は安くなりますが、塗料の性能は十分に発揮できず、早期に劣化するなどの不具合が起きるでしょう。
塗装業者が塗料メーカーの規定量を守っていても、守っていなくても、仕上がり後すぐの状態では違いがありません。そのため、規定量を守らずに塗装していることに、塗装後すぐには気づけないケースがほとんどです。そのため契約前の見積書の段階で、見積書の塗料の量が適正数値になっているかどうかをチェックする必要があるのです。
使用する塗料の量の算出方法
使用する塗料の量(塗布量)は、ご自身でも簡単に計算することができます。メーカーが規定する塗布量の情報は、塗料メーカーのホームページや、塗料のパンフレット等で確認できます。
(例)
塗装面積150㎡の場合、塗料は何缶必要でしょうか。
表示:0.25~0.35kg/㎡
0.3kg/㎡(平均値)×150㎡(塗布面積)=45kg(塗布量)
45kg(塗布量)÷16kg(塗料1缶あたりの重さ)=2.8缶必要
このように簡単に計算ができますので、見積書を提示されたら塗料は何缶必要なのかをチェックしてください。
花野井
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