信頼できる塗装業者の見つけ方⑩
第454回外壁塗装講座
塗装面積(塗装する箇所の面積)が「㎡」単位で明記されている
見積書には、どれくらいの広さを塗装するかを示す「塗装面積」と呼ばれる項目が記載されているはずです。この塗装面積も、業者の良し悪しを判断する一つの指標となります。なぜ塗装面積に注目するのか不思議に思うかもしれませんが、塗装面積は購入する塗料の量を決める根拠となるため、見積額に大いに影響を与える項目なのです。塗装面積が広ければ広いほど、購入する塗料も増えるというイメージを持つとわかりやすいかもしれません。
確認したいポイントは、塗装面積が「㎡」単位になっているかどうかです。もしも「坪数」表記になっているという場合には、注意が必要です。
具体的な例で考えてみましょう。下の図をご覧ください。
図1は、住まいを上から見た図です。記載の見積額は、坪単価をもとに算出しています。Aの住まいは40坪で40万円、Bの住まいは35坪で35万円という見積額となっています。一見すると妥当な金額のようにも見えますが、実際には、この見積額は間違っています。その理由は図2を見れば一目瞭然です。
Aの住まいの外壁①部分、外壁②部分をスライドさせてみましょう。実はAの住まいとBの住まいは外壁の広さは同じ、つまり塗装面積は同じです。なんとなく住まいを見ると、Aの住まいの方が大きいために塗装面積も広くなると思いがちですが、それは誤りです。Aの住まいとBの住まいは坪数は違っているものの塗装面積は同じであるため、見積額も同じとなるはずなのです。
そもそも外壁塗装は"外壁を塗る"わけですから、坪数をもとに正しい見積額を算出できるわけがないというのは、当然ともいえます。
花野井
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